我が家の耐震補強をする際、天井をあちこち剥がすので、大工さんと一緒に柱の状況を確認しました。
建築のプロでは無いですが、機械の設計はしたことがあるので、怪しい所はある程度分かります。
また、森山久子さんの耐震リフォームと言う本を読んで、工務店さんにも読んでもらいました。相手は建築士なのに、かなり厚かましい客ですが、一緒に勉強してもらいました。古い家の再生は建築士の試験に出ないので、勉強してもらう価値はあると思います。
(試験問題見たこと無いけど^^;)
実際に構造を見ると、過去の雨漏りで傷んだ部分とか、一階と二階の柱の連結がいい加減とか、壁が少ないとかの、基本的な所の確認になります。
工務店側は、耐震補強には何故か消極的だったので、柱の基本的結合だけは私も見せてもらい、しっかり補強してもらいました。構造的に何故ここに柱が無いのか?みたいな所が結構あって、古い家の耐震強化を効果的にやる事の難しさを感じました。強度のシミュレーションやるにしても前提が謎だらけですから。
ちなみに、本格的な補強すると、基礎からになり、新築以上にかかると思います。
赤い鉄板が2階のベランダの基礎構造。2階を支える太い柱が無いので、強度のある柱を延長して強化しました。
細い木は天井や壁を作るためのもので、強度は弱いです。DIYの参考にはなります。
奥の太い柱が耐震上のチェックポイントです。2階の部屋の壁とオフセットしている場合は、地震に弱いので、地震帯の上にある住宅の場合、補強ではリスクがありますので、ご注意下さい。
面で歪みに耐える耐力壁をここに追加。
下の写真では、太い梁はありますけど、2階を支える太い柱が、見渡す限り無いので追加しました。過去の震度5強に良く耐えたものです。
古い家の耐震補強レベルがリフォーム業界ではどう言う扱いが普通なのか謎ですが、構造力学的にどう考えても必要なモノは追加しました。部分的補強は逆に弱くなるとの説明が多かったです。
ちなみに耐震補強に強いと言われている住友林業さんにも評価してもらいました。